合併イメージどおり?(ダイムラー・クライスラー、アステラス製薬の事例) [マネジメント・人間学]
【2007.5】
なぜ、ダイムラーは失敗したのか 「世紀の合併」の末路
提携相手と融和するより、支配者として振る舞う
高級車市場で圧倒的な強さを持つメルセデス・ベンツの高すぎるプライドと、提携相手の企業文化と融和するより自社の論理を優先させ、「支配-被支配」の関係を求めてしまうドイツ流のドライな感覚が、相手側に受け入れられなかった結果ではないか。 米国では、ドイツから乗り込んできたダイムラー幹部がクライスラー内でさっそく主導権を握って、旧クライスラーの社員の反発と士気低下を招き、優秀な人材は次々に流出した。乗用車同士の技術交流も「ベンツブランドのイメージを落とすことはできない」としてクライスラーへ最新技術の供与を行わず、当然、クライスラーの持ち味である量産技術をベンツに役立てる発想にも乏しかった。合併後のクライスラーは好不調の波が激しくリストラを繰り返して、合併直後は約12万人いた人員が8万人に、販売台数も323万台から265万台に落ち込んだ。
ダイムラーは日本の資本提携先として、最初は当時不振にあえいでいた日産自動車を狙っていた。日産側も一時は出資を期待したが、一気に子会社する方針とグループ会社の大胆な整理を求めたダイムラー側の過酷な条件をのむことができず、日産は断念して仏ルノーとの提携に向かった。 ゴーン改革でその後の日産社内の締め付けは厳しくなったものの、関係者は「フランス企業のルノーらしい穏当な融和策が日産の改革をやりやすくした。ルノーでなくダイムラーを選んでいたら日産もどうなっていたか」と、投資ファンドに身を委ねることになったクライスラーと絡めて巨大合併の難しさを振り返る。
引用先:http://www.j-cast.com/2007/05/25007847.html
ユルゲン・シュレンプ―ダイムラー・クライスラーに君臨する「豪傑」会長
- 作者: ユルゲン グレスリン
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2001/11
- メディア: 単行本
【2005.10】アステラス製薬 竹中CEOの話
日経記事 そこが知りたいより
・どちらか優れたやり方に片寄せし、足してニで割る方法をとらなかったのが良かったと思う
・成功のカギは人の融合。役職に関係なくさんづけで呼び合う
・現場同士が知恵を出し合うコーナーや疑問を共有する「統合119番」をHPに設けた
・人の融合の次に製品、そして収益の融合という地道なシナリオ
・みやみやたらに大きくなるのでなく、専門分野が2つ3つ集まった会社のイメージ
・七夕会等と称して、互いの開発テーマを裸にして見せ合ってきた
・この6ヶ月間相手を尊重して議論をしている
-アステラス製薬(株)-
医薬品国内上位。2005年に山之内製薬が藤沢薬品工業を吸収合併。泌尿器、免疫領域に強み。
2009-06-01 23:12
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(1)
共通テーマ:仕事
共通テーマ:仕事
コメント 0