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サイボウズ 経営戦略 [マネジメント・人間学]

【2008.5.13】社員1万人以上の大企業へのガルーン販売http://www.atmarkit.co.jp/news/200804/14/cybozu.html

サイボウズは4月14日、大規模向けグループウェア「サイボウズ ガルーン 2」の新版「バージョン 2.5.0」(以下、ガルーン 2.5)を販売開始したと発表した。従来3000人までだった利用規模を拡張し、1万人規模でも使えるようにした。サイボウズ 代表取締役社長 青野慶久氏は「従業員3000人以上の超大企業に売っていくのが最大のミッションだ」と話し、マイクロソフトやIBMが得意とする大企業市場を積極的に攻める考えを示した。ガルーン 2.5は、Webアプリケーションサーバだけでなく、データベースサーバも多重化構成を取れるようしてスケーラビリティを強化。1万人レベルのユーザーをサポートできるようにした。利用頻度が高いデータの自動キャッシュなども搭載し、旧バージョンの2.1と比較して3~4倍のスケーラビリティを確保したという。

サイボウズによると、2002年に発売したガルーンは1600社、75万人が利用。サイボウズ全体の売り上げのうち、30%以上がガルーンからとなっている。ガルーン 2.5ではサイボウズグループ内に顧客を直接担当する10人規模の専任部隊を組織した。テンプレートのカスタマイズやAPIを使った連携、サブシステムのつくり込みなどを行って、大企業のニーズに応える。青野氏は500社未満といわれる従業員3000人以上の企業のうち、来年1月末までに100社と商談を行って、4億円以上の売り上げを上げることが目標と話した。サイボウズは中堅・中小市場向けのグループウェアでは昨年に国内首位となっている。大規模向けも強化し、「誰が見ても文句なしの日本代表選手になりたい」(青野氏)としている。

【2008.5.13】中堅企業・中小企業向け サイボウズが創業10年で初のシェアトップ(2007年)
http://www.atmarkit.co.jp/news/200709/25/cybozu.html
民間調査会社のノークリサーチが9月25日に発表した国内中小・中堅企業を対象にしたグループウェアの市場シェア調査で、サイボウズが初めてトップになった。サイボウズによると同社の「サイボウズ Office」「サイボウズガルーン」は現在、2万6000社で250万ユーザーが使用している。サイボウズのシェアは25.6%で、これまでトップだった日本IBMのLotus Notesを抜いた。Lotus Notesは24.7%。3位はマイクロソフトのExchangeで13.1%。4位はネオジャパンのdesknet's。5位がNECのStarOffice。

同社は「ホームページを活用した直接販売や、販売経路を増やすため導入した販売パートナー制度、少ない予算で目立つことに注力したインパクトのある広告戦略、お客様の満足度を向上させるため独自で構築した顧客サポートシステムや顧客要望データベースなどを駆使して、シェアを大きく伸ばすことに成功した」などとしている。

INSIGHT NOW 2007年12月25日
http://www.insightnow.jp/article/842 「Lotus Notesが超ハイスペックなF1マシンだとすれば、僕が思い描いたのはせいぜい軽トラックみたいなソフトですよ。ただ大したことはできないけれども、これだったらとにかく誰でも使えるはず。それならみんなに使ってもらえるんじゃないか」 「製品は完成したんだけれど、一体どうやって売るのか。肝心なことをまったく考えてなかったんですね」マーケティングのセオリーでいう4P、つまりProduct(製品)、Price(価格)、Promotion(コミュニケーション)、Place(流通)。最近ではPackageを加えて5Pといわれることもあるが、何しろわずか3人の素人集団となれば専門知識を持つ人間もいない。「そもそもマーケティングのことをきちんとわかっている人間なんて誰もいなかった。とはいえ社長はお金の面倒を見なければならないし、畑さんは製品開発、すると自然に僕にお鉢が回ってきますよね」 「そうだ、インターネットがあるじゃないかって。僕が松下にいたときには、いろんなソフトをダウンロードして買ってたんです。これだ、これしかないと」97年秋といえば、OCNエコノミーが広まりつつあるタイミングである。これを使えば一ヶ月3万円で128の専用線を引ける。今のようなブロードバンドでこそないものの、当時としては画期的に速い回線を企業が競うように導入し始めていた。わざわざコストをかけて高速回線を引くところにはたいていITに高い関心とそこそこの知識を持つ人間がいる。「その人物こそ、松下時代の僕そのものなんですよね。暇があったら便利なソフトはないかなあって、ネットを検索してた自分のことを思い出した」 メール広告での徹底したこだわり「何といっても場所取りなんです。初期インターネットのメール広告で決定的に重要なポイントだったのは」ネットでのダウンロード販売を選んだサイボウズにとって、最適な告知メディアはやはりネットである。ここでも青野氏の自分マーケティングが徹底された。「要するに自分がターゲットなんだから、松下時代に見ていたサイト、読んでいたメルマガに広告を出せば良いだろうと。単純といえばそうですよね。ただし、その内容はさすがに考えました」無名ソフトの広告を普通に出していたのでは、目に留めてもらえる可能性は限りなく低い。そこで青野氏は画期的な広告アイデアを次々と考え出す。とにかく目立つためにはどうするか。この一念から導き出された鉄則が、メール広告なら出稿スペースは絶対に一番上のポジションを確保することだ。「カッコいい言葉でイメージを伝えようとしても意味はないわけです。自分の松下時代を振り返れば、とにかく忙しい中で情報収集をしているからメリットがひと言でわからなければダメ。わけのわからないイメージコピーには見向きもしませんでしたから」こうした思考を重ねた末に青野氏がたどり着いたのが、凡そすべてのコピーライターにとっての大原則「相手のベネフィットを、小学生でもわかるように」だった。その上で氏は独特のサービス精神を発揮する。「広告に目を止めてもらうためには、ビジュアル的に目立つこと、おもしろいこと、もしかしたら少しぐらいなら気持ち悪い表現もありかなぐらいには思っていました。だからデザイナーに頼んだら絶対に出してこないような変なひよこを登場させて『ぴよぴよキャンペーン』なんてやってましたね」 ・・・ 「一部のエリート社員がバリバリ使いこなすのがLotus Notes。これに対してサイボウズはパソコンが苦手な人も含め誰もが使えるお手軽グループウェアですね」「みんなが使えないとグループウェアとして意味がない。僕らは最初からそう考えたわけですけれど、この考え方自体がすでに日本的だった。だから日本で支持されたんだと思いますね」 もちろんシェアトップを獲得するために、さまざまな手を打っても来た。成長段階で最重要の課題となったのが大企業に頭から、つまり情報システム部門を正面突破して入ることだ。「せっかく部門がこっそりサイボウズを入れてくれたのに、ある日突然情シスがサイボウズ禁止、なんて宣言を出すんです。そんなソフトを使ってないで全社的に導入したソフトを使いなさいってことですよね。こりゃ何とかしないととんでもないことになると焦りましたね」そこでスケーラビリティのある『サイボウズガルーン』を開発し、販路も新たに大企業営業専門のパートナー企業と組んで開拓、新たなマーケットを切り拓いてきた。


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2008-11-03 00:30  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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